同居人の病気

ポンの病気

「れかちゃん、ただいま.....」
「あー、おかえりー!
どうだった?」

12時過ぎにポンが帰ってきた。

「風邪だったの?」
「.........」

ポンが何が言いたそうな、でも言えないって顔をして、つうむいている。
「ポン?どうしたの?」


その瞬間、ポンが小さく口を開いた。
「ぼく、、、
あのね、社交不安障害だって、、、」

「ん?
しゃこうふあんしょうがい?」

聞いたことの無い言葉を言われ、
戸惑いが隠せない。

ポンは涙ぐみながら、隣の部屋に消えてしまった。

ネットで調べてみると、つまり、社交不安障害とは、こういうことらしい。

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社交不安障害
社交場面でネガティブ(=否定的)な評価を受けたり、他人に辱められる事に対する強い不安を主な症状とする精神疾患。
さまざまな症状が身体に現れる。
強い不安を感じる、
強い緊張を感じる、
頭が真っ白になり何も答えられない、
声が震える、
声が出ない、
手足の震え、
めまい、
動悸、
口が渇く、
赤面する、
汗が出る、
吐き気がする、
胃のむかつき等の症状がある。

こうした強い不安を避けるため、また人に知られたくないと考えるあまり、
周囲の人々との接触や、人前での活動を避けるようになり、日常生活に支障を及ぼす事になる。
また、症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害なども併発する危険性がある。
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うつ病とかとちょっと似てるのかな?
ポンは、そういう障害を抱えてしまっていたのだ。

ポンは、有名な食品会社の企画部で働いていて、人前で新商品の提案と説明をしたり、工場見学の案内とかしたりする人らしい。
でも、何で急にこんな障害を抱えてしまったんだろう。
ポンは、あんな性格だけど、高校の時は生徒会長してたし、人前で話すのは楽しいって言ってた。

どうしたんだろう、
会社でなにかあったのかな、

ポン、、、

大丈夫?

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