同居人の病気
新しい生活
一週間後。

お母さんが、自営ぎょうをしてることもあり、お店のオープンの手続きとかは、
結構スムーズにいった。

もちろん、ポンに支障の無い程度に、別室の広い部屋で行うことに。

幸い、使ってない部屋が沢山あるから、いろいろ物を置ける。

雑貨を仕入れて、服は自分の手作りの物を売るというスタイル。

「......れかちゃん、本当に大丈夫?」

のそ〜っとポンが部屋のドアから顔を覗かせて、心配そうな顔をしている。
パンダみたい。

「人の心配しないで、部屋でゆっくりしてなよ。」
「うん、、、」

そしてのそ〜っと部屋に戻っていく。

彼にとっては、今、会社も辞め、気持ち的に楽らしい。
時々、微笑んだりもする。
前みたいに声を上げて笑う姿がみたい。
早くその姿を見ることができたらいいな


午前9時、開店
友達や、近所の人たちが、買い物に来てくれた。

近所の人たちは、みんな暖かくて優しい人たちばかりだ。

今日は沢山の人たちが、店の商品を気に入って、買ってくれた。

午後5時、閉店。


仕事の時間中、ポンは一番奥の部屋でテレビやインターネットをして時間を費やしていた。
ポンの膝にはPU-がじゃれてる。

「ポンー!仕事終わったぁー!」
「あー、れかちゃん、お疲れ。
どうだった?」
ポンは、またまた弱々しい口調で聞く。
「沢山売れたよー!
まぁ、1日目だからね、」
「そっか。
ごめんね、苦労かけて。」
「全然、苦労なんかじゃないよ。
ポンのためだし!
楽しいし!

晩御飯作ってくるね。」

ポンはじーっとテレビ画面を見つめる。

PU-が、わたしの膝の上にやって来た。



「PU-はいいよねぇ、
一日中暇そうで。
昨日までの私みたい。」



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