図書館からはじまる
そして、次の金曜日。
今日も、朝からソワソワしていた。
夕方には、河野さんが来館した。
「櫻子さん、今日も綺麗だね」
「仕事中です」
櫻子さんは、河野さんのことを上手く交わして仕事を続けた。
「ねぇ、瞳子ちゃん、最近宗輔とはどうなの?」
「ど、どうって…」
「上手くいってるの?」
「いや、その、なんとも…」
「仕事中なので辞めてもらえますか?」
河野さんに質問責めにされていたら、櫻子さんが間に入ってくれた。
「質問辞めたくないな〜代わりに櫻子さんが今日食事に一緒に行ってくれたら辞めます」
「…わかりました」
「え?マジで?やった
やっと、やっとだよ!!ありがと!瞳子ちゃんのお陰だよ!」
「静かにしてください。ここは図書館です」
私は、本当にいいのか櫻子さんに聞いた。
「櫻子さんいいんですか?」
「…はい」
櫻子さんは、やっと河野さんの誘いに答えた。
河野さんが誘い続けて2、3ヶ月、やっとの思いで食事の誘いを受け入れてくれた。
なんか、私も河野さんの喜びを見ていると嬉しくなった。