図書館からはじまる


家に着くと早速、保からの連絡があった。


『あ、宗輔く〜ん?』


『ああ、保酔ってるのか?』


『うん。ちょっとね。
あっ、でも、でもこれは、祝杯です!!』


『うまくいったのか?』


『聞きたい?聞きたい?仕方が無いな…』


『いや、そんなに聞きたくな…』


『そんなこと言わずに聞いてください』


『わかったよ』


『櫻子さんに告ろうとしたらさ…』


『告ろうとしたらって…』


『うん。逆に告られた…』


『マジかっ?』


『いや、もう嬉しくて、嬉しくて、俺、櫻子さんの前で大泣きしたよ』


『保らしくないな…』


『また、泣くぞ!』


『でも、おめでとう!』


『あっ、ところで宗輔たちはどうなの?』


『俺たちも、付き合うことになった』


『なんだよ!そうだったのか…
同じ日に付き合うことになったって…すごいな!』


お互いに喜んだ。


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