図書館からはじまる


瞳子の希望通り、映画を観て…


ランチして…


買い物をした…


買い物しながら、俺は思いついた。


「なぁ〜瞳子の手料理が食いたい!」


「え?あ…はい…」


「食材買いに行こうか?」


「な、何が食べたいですか?」


「ん〜…煮物」


「煮物ですか?」


「俺、ツルさんの煮物好きだったんだよな〜」


「祖母と比べてもらっては困ります…」


「ごめん。煮物作ってください。お願いします」


「はい」


タイミング良く携帯が鳴った。


「ごめん。携帯鳴ってるから出るね」


「はい」


俺は、道の端に寄り携帯を見た。


姉からだった…


『ねぇちゃん?』


『宗輔?』


『どうしたんだよ。慌ててるな…』


なんか、ちょっと嫌な予感…


『お、おじいちゃんが倒れたの…』


『…』


嫌な予感が当たってしまった…


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