図書館からはじまる
私たちは、美里さん家族と別れ、宗輔さんの車に向かった。
「瞳子、今日は本当にありがとう」
「私は、ただ付き添っただけです」
「いや、瞳子が横に居てくれるだけで安心したんだ」
安心してくれたんだ…
支えになってたんだなと実感した。
私たちは、車に乗った。
すると、安心したのか宗輔さんは涙を流していた。
私は、持っていたハンカチで宗輔さんの涙を拭いた。
「ごめん…」
「幾らでも泣いてください」
「うん」
「安心したんですね…元さんならきっと大丈夫!」
「そうだな!」
「はい」
そう!大丈夫!元さんなら!
すぐに元気になってくれる。
「飯、また今後作ってくれる?」
あ、ご飯のこと忘れてた…
「もちろんです」
「送るよ」
「一人で大丈夫ですか?私、一緒に居ますよ」
こんなに悲しそうにしている宗輔さんを一人には出来ない。
側で支えてあげたい。
「ありがとう。今日だけ一緒に居てくれる?」
「わかりました」