図書館からはじまる



この3ヶ月間、飯を食いに行って、それからラブホに行くっていうのが定番。


俺は、彼女を一人暮らしの自宅には入れたことがない。


後々面倒くさくなるからだ。


今日も、そんな感じでラブホに行く。


その後は、有紗を自宅前まで送る。


有紗は実家に住んでいて、俺を家に入れようとはしないところが、助かる。


「宗輔、ありがとう。今度は、宗輔の家にいきたいな〜」


「ああ、そのうちな」と、かわす。


有紗に、せがまれてキスをする。


自宅には、0時までには帰って来れた。


それから、風呂に入り、今日借りてきた本を読む。


結構難しくて、いつの間にか眠っていた。


すると、スマホから着信がなった。


眠気が残ったまま電話に出る。


『…はい…』


『あっ寝てた?俺、わかる?』


『はぁ?保?』


『そう。保』


保は、河野 保(かわのたもつ)高校時代の友人で、よく合コンを主催する奴。


有紗と出会った合コンも、保が主催した合コンだった。



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