図書館からはじまる
〜3〜



☆ ☆ ☆

櫻子さんに誘われた、婚活パーティーの当日。


時間通りに、櫻子さんとの待ち合わせ場所に到着した。


櫻子さんは、既に到着していた。


櫻子さんは、まさに山ガールのいで立ち…


「瞳子さ〜ん、おはようございます」


ん?櫻子さん、いつもよりもテンションが高い…思いっきり片手を振っている。


「櫻子さん、おはようございます」


「さっ、行きましょうか?」


「はい」


私たちは、電車に乗り、バスの乗り場がある、三つ先の駅まで向かった。


「瞳子さん、眠れましたか?」


「は、はい」


「そうですか…」


「え?櫻子さんは眠れなかったんですか?」


「まぁ、お恥ずかしいお話なんですが…私、緊張すると眠れないんです」


「意外です。櫻子さんでも緊張されるんですね?」


「あら、私を化け物みたいに思ってるんですか?」


「そんなことないですよ!櫻子さんは、何にでも動じないタイプだと思ってました」


「ふふふ、では、私の弱点を知られてしまいましたね…」


櫻子さんは、いつもとは違う笑い方で笑っていた。


櫻子さんの意外な一面を見れただけでも、なんか楽しい。



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