図書館からはじまる



バスから降りる際には、女性から降りるという案内があり、男性よりも先に降りた。


降りた時に、先ほど記入した紙を提出し、更に、バーベキューの席のクジ引きを引いた。


「瞳子さんは、どこのグループでしたか?」


「私は、Eグループです。櫻子さんは?」


「私は、Aグループです」


「バスの瞳子さんのお隣の男性、男前な方でしたね」


「櫻子さんのタイプですか?」


「いや、そうではないのですが…瞳子さんにどうかと思いまして…」


「え?私にですか?」


「はい。瞳子さんよりも背の高い方だと思いますよ。ほら、丁度バスから降りて来られた」


「あっ…本当ですね」


薗田さんは、かなり背の高い方だった。


全員バスから降りて、磯田さんに着いてバーベキュー会場へ。


バーベキュー会場は、火炉が、等間隔で15炉設置されていた。


近くに、二つ炊事場があり、そこで洗い物などをする。


まだ、誰もいない状態で、磯貝さんからグループ分けの案内がされた。


椅子やバーベキューセット、お肉や野菜、魚介類も用意されていて、グループごとに取りに行くようになっていた。


「では、瞳子さんご健闘を祈っております」


「はい…櫻子さんも」


グループは、4人で男女2人ずつ。


私は、Eグループに向かう。




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