図書館からはじまる
〜4〜
★ ★ ★
俺は、のっぽさんに会ってから、火炉に戻った。
一番離れた火炉に、のっぽさんがいた。
今、目が合ったような気がした。
なんで、あそこにいるんだ?
周りには男がいる…
のっぽさんも、合コンか?
「ね〜宗輔くん、連絡先教えてくれないの?」
また、言ってきた。
面倒臭い女たちだよ本当に…
「ごめん!さっき充電切れちゃってさ〜番号とか覚えてないんだよね…」
すぐに、保に目線を送り、目で言わないように合図した。
「宗輔はさ、マメな男じゃないから、聞かない方が君たちのためだよ!代わりに俺の教えるよ」
「知ってるよ〜」
「そっか」
と、保が笑いに変えてくれた。
気が付くとのっぽさんと周りの人たちがいなくなっていた。
5個分の火炉の人たちがいなかった。
なんの団体なんだ?
って、俺なんで気になってるんだ?