図書館からはじまる



家に帰ると既に、アルコールは抜けていた。


シャワーを浴び、リビングのソファで、ゆっくりする。


借りてきた本の続きを読む。


やはり難しく眠気を誘う…


スマホが鳴ってる…


ん?


有紗からだった。


『はい』


『あっ!宗輔?あのさ〜この前行った、BARってどこだった?今、友達といるんだけど…近くにいると思うんだけどさ〜わかんなくて〜『有紗〜まだか?この辺じゃねぇ?』』


明らかに有紗は、男といる…


けど、どうしてか、「なんで男といるんだ!」とかは、思わない…


『あぁ〜、あそこか…今、どの辺?』


店の近くにいた有紗に場所の説明をした。


それでも、後ろから男の声が続いている。


切る直前には、有紗の声で…


『…ちょっと〜やめてよ〜!離れてぇ〜やだ〜』


それでも、ムカッともこない…


これって、好きじゃないってことだよな…


あ〜も〜わかんねぇや!


好きってなんだ?


今までも、向こうからの告白だったから、俺の気持ちも確認せず、可愛いからってのも、何回もあったし。


俺ってもしかして、初恋まだかも…


いや…幼稚園?小学校?中学校?
やっぱりないな…


初めて出来た彼女は、中1…
初めてだから、お手て繋いで帰って、チューぐらいはしたな…


二人目が中2…
これは、他校の一つ年上。
その時に、初体験…


三人目以降はやたらと多いから、誰が誰かわからない…


俺の人生何なんだろうか?


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