図書館からはじまる
翌日は、早めの出勤。
そして、明日は仕事が終わってから、薗田さんとのお食事。
なんだか、緊張する。
今日の仕事をがんばろう!
今日と明日は、イベントがある。
今日は、“人形劇”と“紙芝居”。
明日は、“おはなし会”。
“人形劇”はボランティアの方が来て、行ってくれる。
“紙芝居”と“おはなし会”は私たち職員で行う。
定期的にしていることだが、緊張する!
お昼の休憩が終わり、戻ると…
「あっ、のっぽちゃん、こんちには」
「宝ちゃん、こんにちは」
「美里さん、お久しぶりですね」
「そうなの!色々忙しくてね。
櫻子ちゃんは?」
「ちょっと待っててくださいね」
この人は、図書館の常連さん。
佐伯美里さんと娘さんの宝ちゃん。
美里さんは、櫻子さんの幼馴染み。
なんか、どこかの大きい会社の社長令嬢らしい…
めちゃめちゃ美人さん。
そして、その娘さんの宝ちゃんがめちゃめちゃ可愛い!
私のことを「のっぽちゃん」と呼んでくれる。
それが、可愛くてしかたがない。
「櫻子さん、美里さんが来られてますよ」
「ありがとうございます」
櫻子さんは、美里さんにも敬語で会話している。
美里さん曰く、昔からあの話し方らしい。
お嬢様同士、話が盛り上がっている。
宝ちゃんは、一人で本を見ている。