図書館からはじまる
次の日、今日は会議が昼から入っていて、きっと長引く…残業確定…
朝から残業になるだろうと思っていたから、他の仕事に取りかかった。
会議後に、残業に入る。
もう少しで仕事が終わるので一息入れようと廊下に出て、自動販売機があるところまで向かうと…
「おっ、宗輔じゃないか?」
「じ、じいちゃん!」
「久々だな、どうだ順調か?」
「はい。大変だけど、なんとか…」
「秀一も言っていたが、お前は、まだまだだな」
「はい。父さんにもそう言われました」
「まぁ、頑張りなさい」
「はい。ありがとうございます」
「あっ、そうそう、この前、宝に会ったんだが、大きくなってるな、それに可愛い。美里の小さい時にそっくりだ」
「あぁ」
「お前も早く、ひ孫を見せてくれよ!わしが元気なうちにな!」
「…」
「はっははは」と祖父は笑いながら帰って行った。
祖父も宝にメロメロの一人だ。
父もそうだ。
会社で祖父に会うのは珍しく、今日は、月に一度の会議だっらしい。
俺は、祖父と父には逆らえない。
もちろん、反抗期は学生の頃にあった。
この会社を継ぐと決めた時から、本当に祖父は偉大な人なのだとわかった。
それから俺の尊敬する人だ。