図書館からはじまる
「実は、知らない女の人に突然、平手打ちをされたみたいです」
「ええ?なんで?」
俺は、動揺した。
だから、マスクをしていたのか…
「宗輔さん、見に覚えはないですか?」
「え?あ…あぁ…」
女か…有紗しか思い浮かばないな…
有紗なら、やりかねない…
「櫻子さんは、のっぽさんから全部聞いたんだ?」
「はい。その顔は、身に覚えがあるんですね?」
「う、うん」
「やはり…その女性は、名前を名乗らなかったらしんですが、宗輔さんの名前は出ていたらしいです」
「…」
「「何してるのよ!私の彼氏なんだから、近づかないで!!」って言われたみたいです」
「あ…やっぱり…」
「有紗ちゃんか…」
俺は、本当に何やってんだ…
のっぽさんに、何てことをしたんだ…
だから、俺のこと避けてたんだ…
「櫻子さん、のっぽさんは俺と会ってくれるかな?」
「少し時間がかかるかもしれませんね…」
「そうだよな…」
まず、俺は有紗とちゃんと話をしないといけないな。