図書館からはじまる



薗田さんに告白された。


返事は、急いでないと言われた。


薗田さんは、私の理想のタイプ…


けど、胸の奥がザワザワする感覚は、太田さんの時だけ…


このまま、薗田さんと付き合えば、太田さんのこと忘れれるかな?


でも、気持ちが中途半端なのに薗田さんと付き合ってしまったら、薗田さんに嫌な思いをさせてしまう…


ふぅ…


私はため息をついて、考える。


どちらも選ばないのも、選択肢の一つだな…


でも、考えはまとまらなかった。


それから、二週間、私は太田さんと会うことはなく避け続けた。


太田さんとは、一ヶ月ぐらい会っていない。


図書館には、来ているらしい。


避ける時もあれば、偶然休みの時もあった。


金曜日に会えないからと、違う曜日にも河野さんと来るようになったらしい。


また、薗田さんに食事に誘われ、いつもの駅で待ち合わせた。


今日は、会社帰りで電車で来たらしい。


いいBARがあるのでそこにしようということになり、電車に乗って、そのBARに向かった。



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