図書館からはじまる
それから一週間が経った、土曜日の朝。
私は、お願いされた金額のお金を用意した。
少し金額が大きい…
けど、薗田さんがあんな困った顔をしてお願いしてきた。
「君しかいないんだ!こんなこと頼めるのは…」って、必死に言ってきた。
困っている人を放ってはおけない…
私は、約束していたカフェに着いた。
また、薗田さんは先に到着していた。
「おはよう」
「おはようございます」
「本当にこんなことお願いして申し訳ない…」
「いいえ、これで薗田さんのお母様が手術を受けることができるんですから!」
「本当にありがとう」
私は、カバンから封筒を取り出した。
「これです」
「助かるよ。ありがとう。
この後、手術だから病院に行かなきゃだめなんだ」
「そうなんですか…薗田さんもお身体にお気をつけて」
「ありがとう、じゃあ」
薗田さんは、お店を出て行った。