秘密が始まっちゃいました。
しかも、彼の気にしてた泣き腫らした瞳。

彼の涙する姿にやられちゃってる私としましては、マイナス要素じゃない。
便宜上、拒否の口実にはしたけれど……、
あの潤んだ瞳は破壊的魅力だった。

すんごいセクシーで素敵だった……。

恋じゃない。
恋じゃないけど、危うく色々持ってかれるところだった!

よく……拒んだぞ!
私、グッジョブ!!


私たちは先までと同じように映画を見て、22時前には解散となった。

荒神さんは、私の大好きな映画に感情移入し、まんまと号泣していたけれど、
正直私の頭には映画の内容が全く入ってこなかった。

狂おしく鳴り続ける心臓も、いつまで経っても落ち着かなかった。

あー、もう!
妙な一日を過ごしてしまった!



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