秘密が始まっちゃいました。
私は薄いグレーのスーツにパンプスで、髪の毛もアップにして、できる秘書っぽい装いにチャレンジしてみる。
完成した秘書スタイルは、いつも制服だからコスプレ感が半端ない。
木月社長の後について会社の表階段を降りた。
お昼時なので早稲田通りは歩行者天国になっていて、車が入れない。タクシーは交差点の手前で待ってもらっているのだ。
木月社長と世間話をしながら、飯田橋駅方面に歩く。すると、社長が口を開いた。
「あ、荒神が歩いてるよ」
私は木月社長の指差す方を見る。すると、荒神さんが反対側の歩道を歩いている。どうも、お昼のお店を選んでいるみたいだ。
その横には羽田さんがいる。
驚いたのは、彼女の腕が、荒神さんの腕にきゅっと巻き付いていたことだった。
胸が……がっつり当たってる……。
あ、当ててんのか……。
「隣の子は誰だっけ?うちの制服着てるけど、あんまし見ないなぁ」
社長の呑気な質問。
私は引っ掛かりそうな声で答える。
「さいたま営業所から……今週異動になった羽田さつきさん……です」
完成した秘書スタイルは、いつも制服だからコスプレ感が半端ない。
木月社長の後について会社の表階段を降りた。
お昼時なので早稲田通りは歩行者天国になっていて、車が入れない。タクシーは交差点の手前で待ってもらっているのだ。
木月社長と世間話をしながら、飯田橋駅方面に歩く。すると、社長が口を開いた。
「あ、荒神が歩いてるよ」
私は木月社長の指差す方を見る。すると、荒神さんが反対側の歩道を歩いている。どうも、お昼のお店を選んでいるみたいだ。
その横には羽田さんがいる。
驚いたのは、彼女の腕が、荒神さんの腕にきゅっと巻き付いていたことだった。
胸が……がっつり当たってる……。
あ、当ててんのか……。
「隣の子は誰だっけ?うちの制服着てるけど、あんまし見ないなぁ」
社長の呑気な質問。
私は引っ掛かりそうな声で答える。
「さいたま営業所から……今週異動になった羽田さつきさん……です」