秘密が始まっちゃいました。




頭って混乱を通り越すと、真っ白になるんだね。

真っ白です。

純白ですわ。

もう何にもないッス。全部空っぽ。


私は部屋の床に転がって天井を見る。


キス。

キスされちゃったんどすけど。
なんどすか?これはサプライズ的なヤツどすか。


柔らかい唇の感触を思い出して、私は床をごろごろと壁まで転がる。

うっわー!!
ヤバイでしょ、ヤバイでしょ!


キスしたかったの?荒神さん。

それはどういう意味なの?
そのままにとっていいの?

そして、私はどうなの?

正直に言えば、キスの感触が忘れられない。
きっと、たぶん……ものすごく嬉しかった。
荒神さんとキスしちゃったことが、どうしようもなく嬉しい私がここにいる。

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