秘密が始まっちゃいました。
いいわけあるかい!
なんてツッコミを果たす余裕もなく、荒神さんが強引に唇を重ねてきた。
この前の触れる程度のキスじゃない。
言い方はおかしいけれど、きちんとした本気のキスだ。
重ねられ、ついばまれ、閉ざした唇と歯列をこじ開けられる。舌を絡められる感触に背筋が震えた。
「……っは……んん……」
顔をそむけようとしても、荒神さんの手が顎を押さえているので果たせない。
一瞬空気に触れた唇は、すぐに彼の所有物に戻った。
逃げられない。
身体は彼の腕に閉じ込められ、背後は壁。
何より、久しぶりに味わう激しいキスに身体はしびれたように動かない。
本領発揮だ、この人。
今までのへらへらした荒神さんからは想像もつかないキス。
いやらしくて、扇情的で、めちゃくちゃ気持ちいい。
かつて瑠璃が張り切ってしていた妄想が過ぎる。
『あの色っぽい唇でめちゃくちゃにキスされてみたい!』
『ベッドの中ではもっともっと意地悪されちゃいそう!!』
ああ、その意味がこのキスならわかってしまう。
たぶん、この人、こっち方面も最高の男だ。
誰もこない非常階段に濡れた音が響く。
容赦なく唇を貪る荒神薫。
まずいと思いながら、最高のキスに惑溺している私。
なんてツッコミを果たす余裕もなく、荒神さんが強引に唇を重ねてきた。
この前の触れる程度のキスじゃない。
言い方はおかしいけれど、きちんとした本気のキスだ。
重ねられ、ついばまれ、閉ざした唇と歯列をこじ開けられる。舌を絡められる感触に背筋が震えた。
「……っは……んん……」
顔をそむけようとしても、荒神さんの手が顎を押さえているので果たせない。
一瞬空気に触れた唇は、すぐに彼の所有物に戻った。
逃げられない。
身体は彼の腕に閉じ込められ、背後は壁。
何より、久しぶりに味わう激しいキスに身体はしびれたように動かない。
本領発揮だ、この人。
今までのへらへらした荒神さんからは想像もつかないキス。
いやらしくて、扇情的で、めちゃくちゃ気持ちいい。
かつて瑠璃が張り切ってしていた妄想が過ぎる。
『あの色っぽい唇でめちゃくちゃにキスされてみたい!』
『ベッドの中ではもっともっと意地悪されちゃいそう!!』
ああ、その意味がこのキスならわかってしまう。
たぶん、この人、こっち方面も最高の男だ。
誰もこない非常階段に濡れた音が響く。
容赦なく唇を貪る荒神薫。
まずいと思いながら、最高のキスに惑溺している私。