秘密が始まっちゃいました。
「荒神さんってば!何するんですか!!」


「軽っ。おまえ、もうちょっと太っていいよ」


荒神さんは笑いながら、私をソファまで運び、自らどさっと座った。
私は彼の太ももをまたぐように膝に座らされ、彼と至近距離で向かい合っている。

やだ……この姿勢、エロいんですけど。


「味見再開」


悪戯っぽく言って、荒神さんの唇が私の首筋に押し当てられた。
やっぱり!キスだけじゃ済まないんだ!


「ダメです……荒神さん……」


私は手で彼の肩を押し退けようとするけれど、もともと20センチは身長が違う。体格差も手伝って、荒神さんの身体はびくともしない。

どころか、器用な指先が私のワンピースの背中のファスナーを半分くらいまで下ろしてしまう。
私はいよいよ焦り、強い声を出した。


「荒神さん!私、こんなことしにきたんじゃ……!」
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