秘密が始まっちゃいました。
誰もいない更衣室で着替えていると、携帯が振動しているのに気付いた。
見れば、大叔母の好子おばちゃんからメールだ。


『日冴ちゃん、お写真見てくれた?
近々電話するからね』


は~、忘れてました。ここにも面倒事。
OMIAI!

ま、いいや。こんなの一言断るだけだ。
ごめんね、素敵な人なんだけど……とか言って。
後日、おばちゃんの好きなフルーツロールでも送っときゃいーでしょ。


私がスマホを鞄に突っ込むと、同時に更衣室のドアが開いた。

おわ!
またも面倒事!!


そこには、羽田さつき女子の姿があった。

今日もスイーツな私服で、おっきな胸を揺らして入ってくる。
あー、今日は何言われちゃうんだろ。
私と荒神さんのせいでハリネズミみたいにトゲトゲツンツンになっちゃった彼女。
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