秘密が始まっちゃいました。
すると、羽田さんはキラキラ全開、笑顔満開で言った。


「荒神さんをよろしくお願いしますね!ああいう方ですし、ご苦労も多いかとも思いますが、望月さんみたいな真面目な女性が公私ともに支えてくださるなら安心です!」


……マジでどうした、羽田さつき。
悪いもの食べた?

あと、チーク変えた?ほっぺバラ色よ?


私は引きつった笑顔で頷き、そっと更衣室を出た。
どうしちゃったんだ、彼女。
人が変わったようになってるけど。


疑問の答えは後輩・真子の出社で明らかになった。


「羽田はですね……その、新しく好きな男性ができたそうで……」


「ええ!?」


私は真子の言葉に、飛び上がるほど驚いた。
だって……荒神さんとの一件から、まだ一週間とちょっとしか経ってないよ!?

真子が困った顔で言う。


「LED特販部の角(すみ)さんです。抱かれたい男ランキング4位の」
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