秘密が始まっちゃいました。
愚痴スタートとはいえ、話に花が咲いた私と一販課の女子二人。

そこに一販課の男性陣と総務部の何人かが混じって、また空気があたたまる。

あー、やっぱり飲み会って楽しいなぁ。

飲んだことない人たちと盛り上がるのってイイ。
この人こんな顔があったんだとか、こんな面白い話もってんだとか、気が利くなぁとか。
いろんな発見があって新鮮だ。

私はきっと、お酒の場が大好きなんだなぁ。


ふと、荒神さんを探す。

営業部の紺野部長や福谷、他の猛者を集めて飲みくらべをやっている。

バカだな、あの人。
うん、知ってたけど。

私は私で楽しもうっと。


会場は店長さんの好意で通常二時間のところを三時間押さえてくれている。
ホント、イイ店だ。
今度、瑠璃と来よう。


二時間経過したあたりで、荒神さんが私をちょいちょいと呼び出した。

私は輪から抜け、荒神さんの横へ。

荒神さんはお酒で頬を上気させているけど、まだまだ全然平気そう。
この前も思ったけど、この人やっぱお酒強いな。
うむ、そこだけは好感が持てる。


「なあ、望月。会計揃ってる?足りそうか?」
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