秘密が始まっちゃいました。
すると、荒神さんは素直に私の右手に自らの右手を重ねた。そして、私を見上げる。
その顔ときたら!
涙に濡れた頬も潤んだ瞳も、普通の男の人ならぎょっとするものだ。
でも、彼ほど端正な顔でやられると、映画のワンシーンみたい。
ちょっと……、今の映画の百倍くらい感動するわ、こりゃ。
「望月、あと1分待ってくれ。とりあえず、涙止める」
「止めるって……、コントロールできるんですか?」
「できない。努力するだけだ」
そう言って唇をきゅっと噛む荒神さん。
あーもう、いちいち可愛いんだか、カッコいいんだか……。
私は荒神さんの手を握り、彼を待つため横に座り直した。
その後にレイトショーでもう一本映画を見たけれど、荒神さんが泣きまくりだったのは、言うまでもないことだ。
*****
その顔ときたら!
涙に濡れた頬も潤んだ瞳も、普通の男の人ならぎょっとするものだ。
でも、彼ほど端正な顔でやられると、映画のワンシーンみたい。
ちょっと……、今の映画の百倍くらい感動するわ、こりゃ。
「望月、あと1分待ってくれ。とりあえず、涙止める」
「止めるって……、コントロールできるんですか?」
「できない。努力するだけだ」
そう言って唇をきゅっと噛む荒神さん。
あーもう、いちいち可愛いんだか、カッコいいんだか……。
私は荒神さんの手を握り、彼を待つため横に座り直した。
その後にレイトショーでもう一本映画を見たけれど、荒神さんが泣きまくりだったのは、言うまでもないことだ。
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