俺様な数学教師に初恋しちゃいました。



「早く白川を離せ」



俺はジリ、と男に歩み寄る。



「先生、来なくていい。大丈夫だから」



白川はそう言った。



しかし、その瞳は明らかに恐怖に震えている。



いつも冷静で表情を変えない白川にしては珍しかった。



「強がるな、白川」



俺は男を正面に見据えた。



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