俺様な数学教師に初恋しちゃいました。



「あの人は彼氏です」



「か、彼氏……?」



あの男が?



白川はばつが悪そうに下を向いた。



「わたし……寂しくて。好きな人には振り向いてもらえないし、親は離婚寸前だし、完璧すぎるなんて言われて友だちはできないし」



まつげが小さく震えている。



やがて、涙が落ちた。



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