俺様な数学教師に初恋しちゃいました。



「あの人は寂しかったわたしの心を埋めてくれました。優しかったんです。つき合いはじめたのはたしか、2ヶ月ほど前だったと思います」



優しい思い出を振り返るように彼女は目を細める。



しかし次には、その表情は固いものへと変わる。



「でも、それからわたしの心は変わりました。やっぱりあの人とつき合うべきじゃないと思ったんです。わたしは高校生で、あの人はもう大人でしたから。そして、職業も尊敬できるようなものではありませんでした」



そこから先は言われなくてもわかった。



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