俺様な数学教師に初恋しちゃいました。

◆事故-慎二side-




《慎二side》



───……
───────……



いつものように歴研の部室に向かうと、既に白川がいた。



白川は真剣な面持ちで書類を見ていた。おそらく生徒会の資料だろう。



歩いてくる俺に気づいたのか、白川はこちらを向く。



「こんにちは、先生」



白川は長い髪を小指でかきあげ、微笑んだ。



「ああ、こんにちは。……まだみんな来てないんだな」



歴研の部員は6人。あと5人もいない。



< 50 / 452 >

この作品をシェア

pagetop