10年越しの再会

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「結構人多いんやねー」

『ほんと！あたしもびっくりした』

球場には両校の生徒や保護者がたくさん応援に来ていた。

『あっこ座ろ！マウンドめっちゃ見える！』

「ほいほい」

『てかさ、相手校の応援すごくない？』

「うん、思った」

相手校の応援席の半数以上は女子生徒。
みんなの目はこれでもかってほどに輝いていて、試合が始まるのを今か今かと待っている。

『相手校にイケメンでもおるんかいな？』

「んー、そうかもね？木村くんよりイケメンかもよ？」

『いや、どんなイケメンが現れてもあたしは大雅くんオンリーやけん』

「そ、そう」

『うん』