Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
わさび枝豆と、柚子唐揚げをつまみながらビールをあおる。


「ウマっ!
やっぱ夏はビールだよな!」

ってアタシを、クスッて笑って…


「…

あたしもさ、アイツに救われたんだ…」

ゆっくり語り出すマユキ。



「死ぬ事ばっか考えてたあたしを…

アイツが救ってくれたんだ…」



突然開かれたマユキの心を、
今度こそちゃんと解りたくて…

ただまっすぐに見つめた。



「あの日から救ってくれた"尚"が、咲陽にとって特別なように…
そーゆう存在って、諦められない。

咲陽だって、避けられてるから気持ちを封じ込めれただけで…

もし、受け入れられてたら…?」


「え…っ?」

考えもしなかった事に、心が乱れた。


「もし…
結婚するけど、まだ咲陽の事好きなんだって求められてたら…拒めた?」



言葉に詰まった。

ってより…



想像しただけで、すごく動揺した!


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