Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
セージもこれで、思い出しただろーな…


どう思ってんだ?

黙ってんのは…
驚いてんのか、それとも引いてんのか…



「そんな事で信用失くさないだろ」

ナオが口を開いた。


だけどそのフォローが、オンナを更にムキにさせた。


「そー思わないヒトだっているもん!

だいたいさぁ、人間には理性があるのに…
フーゾクで働くヒトって、本能ムキ出し
じゃん?

なぁんか、ただの動物みたい!

せっかくキレイなのに、もったいない…
あ、お金あるから整形かぁ!」



なんだ?コイツ…

ふざけやがって…!



クソッ!!



言い返したいけど、ナオのオンナだし…







惨めだ…




そしてトドメを刺された。



「まさか誠治さんホンキ?
恥ずかしくないの!?

ま、連れて歩くだけの飾りにはいーかもね」




…ごめんな、セージ。


アタシの過去のせいで、セージにまで恥
かかせたよな?



「あ…いや…」

戸惑ってるセージ。


< 108 / 316 >

この作品をシェア

pagetop