Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
抑えきれない想い
水族館に戻ると…
エントランスで、セージが待ってた。


アタシの事、待っててくれたのか?


「咲陽、車に乗ってろ。
尚、ちょっといーか?」


そう言って、アタシに鍵を預けてナオと立ち去ろうとした。


「セージ!ナオは…」

アタシがソープで働いてた事も、その理由も知ってるから、助けてくれたんだ!

そう言おうとしたけど…


「わかってるから心配するな」

って、遮られて…

2人が去って行くのを、ただ眺めた。








「芽美ちゃんは、怒って帰ったよ。

つっか、思い出したよ…
あの時お前が指名したのが咲陽だよな?

前から知り合いだったんだろ?」


「はい…」



誠治はため息を吐いて続けた。

「情けねぇけど…
色んな しがらみ考えたら、さっきの話は
テンパった。

だから、咲陽の事ありがとな。

けど…こんなマネ2度としないでくれ」


「…わかってます」


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