Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

ずっと、関わらないようにしてた。

緊急事態は別としても…




瞳に映したら…



触れてしまったら…



気持ちが抑えきれなくなって、

また咲陽を、オレって過去に縛ってしまいそうで…









雨の日…

ビショ濡れんなって歩く咲陽を見つけて、思わずタクシーをとめた。


濡れてるから、だけじゃない。



あの日を思い出すのか、雨を嫌う咲陽。

その嫌いな雨に打たれてる咲陽が、心配でしょーがなかった。



寒そうな咲陽に上着をかけようと脱いだ
けど…

誠治さんが それをして、慌てて着なおした。

誠治さんの上着に包まれてる咲陽を見ると、悔しさが込み上げてくる…


そして…

凍える咲陽を見ると、
抱きしめたくて たまんなくなった。



オレん家に着いて、あの頃みたいに自然に話してると…

1年以上の空白がウソみたいで…

このまま、この状態を閉じ込めれんじゃないかって、

現実逃避に陥った。