Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
あーも!なんなんだよ、ナオ…


そーやって、いつだって…

なんの見返りも求めずに、
アタシの事助けてくれる。



ー自分がそーするって決めて、
したくてするんなら、それでいんだよー


ナオはそーゆーヤツだったよな…




もう、無理だ…


忘れるなんて、無理だよ!




ナオが大好きだ!




「…咲陽?」

沈黙のアタシを伺うように呼びかける。


だけど、想いが高まりすぎて…

声を出すと泣きそーだ。



「またかけるよ…」

なんとか絞り出した一言を発して、電話を終えた。





ごめんな、セージ…


アタシ、最低だよな…



だけど…


ー「ずっと握ってたのか?」
「悪いか?心配だったんだよ」ー

なんでそんな事言ったんだよ…



アタシの気持ち知ってて…

落ち込んでんの、わかってて…


なんで教えてくんなかったんだよ!



アタシの事が好きだからって…

それでも協力してくれてたじゃん…


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