Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
なんか事情があんのかもって、心の底で信じてた事は…


間違いじゃなかった。



話してよかった…

ちゃんと向き合ってよかった。




アタシの傷が、少し…



薄くなった気がした。




「…だったら、負けんなよ。

アタシに申し訳ないって思うなら…
この先どんな事があったって、

もう自分の弱さに負けんなよ」



ナオからもらった言葉(負けんなよ)を、次へと繋いだ。



久美は口に手をあて、
何度も何度も、頷いてた。










「…よく頑張ったね」

久美と話を終えたアタシを、
優しい声と瞳で包み込むマユキ。



「マユキ!…ありがと」

思わず抱きついたアタシを…


「だから暑いって」

そう言いながらも、背中をトントンしてくれた。




「行こっか」

今度は、アタシが謝罪する番だ。



アタシも負けねーよ!


ビビんねぇで、向き合ってやる!


< 149 / 316 >

この作品をシェア

pagetop