Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「俺はそんな尚に惹かれて、段々ツルむよーになって…

中学ん頃には、俺らコンビは有名だった」



自分でゆーなよ…

「聞いた事ねーけどな」


「うっせ、
サヤオが興味ねかっただけだろ」


まぁ、そーだけど。



「俺らはいつもバカやって…

俺が國神會立ち上げた時も、ケンカ上等の尚は"1番かっけぇじゃん"っつって、自ら
特攻隊長やってくれたし…

サイコーに楽しくて、いい相棒だった。

けど…

俺はいつしか、尚に嫉妬するよーになってた。


アイツ、俺よりケンカ強ぇし…
そのうえ頭キレるし…

基本 一匹狼タイプのクセして、妙にカリスマ性あって人集まんし…

なんか自分がちっぽけに思えて、やり切れなくなってた」


「なに言ってんだよ!
ナオは器用にこなしてるよーに見えて、
その分 努力してんだよ!」


トモはアタシの横ヤリに少し驚いて、フッと笑った。


「そーだな…

けど、ガキだった俺はそー思えなかった。

ウサばらしからネタ(シンナー)にハマるよーんなって…」


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