Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

表情に影を落として、言葉を少し詰まらせた。


「その日も、ダチと一緒にネタ吹いてた。
したら…
イカレたそいつは、飛べると思って…」



まさか…



「…俺が殺した。

その日誘ったのも、そいつにネタ教えたのも俺だった」

深く、悲しみを秘めたような瞳で遠くを見つめた。


「…

それは、事故だろ…」

自分を責めるトモがいたたまれない…


「…

事故だろーが、なんだろーが…
俺がそいつの人生狂わせた事に変わりねぇ」



なにも…


かける言葉が見つからなかった…




「…なに泣いてんだよ？」



え…？


トモの言葉に、その視線の先を見て…


すごく…驚いた…！



「どーしたんだよ！マユキ…」


マユキの涙を初めて見た…



「…

どーすればいい…？

どーすれば、償えんの？」

右手で顔を覆って、少し取り乱したように呟くマユキ。


「おい、マユ…」

焦って呼びかけようとしたアタシを、トモが手で制した。