Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
マユキの所為じゃないよ…!


だけどそんな言葉…
きっと、なんの救いにもなんないよな…



「おい…」

トモもマユキの側に来て、アゴでアタシに"どけ"ってサインを出してきた。


軽くムカついたけど、トモにはなんか伝えられんのかなって…マユキから離れた。



「まゆき…

後悔なんか いくらしたって…
誤ちは消せねぇし、過去は変えらんねぇ。

だったら…

変えらんねぇ過去と違う未来を作ってくしかねんじゃねぇか?」

強い瞳で見つめるトモを、潤んだ瞳で見つめ返すマユキ。



「そいつの分まで、しっかりと生きてくしかねんだよ」

トモの言葉に頷きながらも、
複雑な表情を浮かべるマユキ。



「智和!なに泣かしてんの、あんたは!


昼時が過ぎて混雑がおさまり、さっきの女将さんらしき人がやって来た。


「ちげぇよ。
つか、それ食わせろよ」


「はいはい、
良かったら食べてね〜」

と、持っていたスイカを出してくれた。


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