Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
だから…

母さんのサプライズに感激した!


けど、マユキはやっぱり嫌なのか…
困惑の表情を浮かべてる。



「はいっ、じゃあ2人とも吹き消して!」

って、母さん!
そんな歳じゃねーだろ!


チラッとマユキを見ると、絶対ムリ!って顔してたから…


「するのが礼儀だろ?
一緒ならヘーキだって!」

もしかして、した事ないのかもって…
させたくなった。



しぶしぶOKしたマユキとローソクの火を吹き消すと…


「おめでとう!」

盛り上がる親父。そして…



「誕生日おめでとう、咲陽。

生きててくれて、ありがとう…」




母さんの言葉が胸を強く震わせて…

同時にぎゅっと締め付ける…!




「…っありがと…」



"生きててくれて"
親父と母さんのおかげだよ…

いつだって、(死の)ストッパーになってくれてた!


「…ごめんっ、ありがとう…」

込み上げる後悔と感謝に、顔を覆ったアタシの頭を…
優しく撫でる母さん。


< 183 / 316 >

この作品をシェア

pagetop