Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
心が踊るのも束の間…


「マユキ!」って驚いた後、

すごく嬉しそうに、愛しそうに…
目を伏せて微笑む咲陽。


「…仲いんだな?」

「ん…すげー大事」


咲陽の言葉と表情に、寂しさを感じた。



「さっそくコーヒー…淹れてやるよ」


誘ってくれた咲陽に元気を取り戻しながら、まゆきってコに感謝した。




「チーズケーキはないけど、チーズクッキーでいーか?」


オレの事をわかってる咲陽が愛しい。



♬♫♩♬♩〜

コーヒーを飲みながら他愛もない会話をしてると、炊飯完了っぽいメロディが流れた。


「…メシ、何?」

「…

まだ決めてないけど…

腹減ってんのか?」


「うん、カナリ」

減ってんのは、減ってんだけど…
今日は定時で仕事上がったから まだ6時だし、カナリってワケじゃない。

ただ咲陽のメシが食いたくてたまんなかった。


だけど何の返事もなく、黙り込む咲陽。



ふと、首元に目をやると…

カルティエのLOVEネックレス。


有名だから、オレにもわかった。

そして誠治さんからだって事も…


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