Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
ナオをコーヒーに誘って…

高鳴る想いを隠しながら、愛しい時間を
過ごしてると…

炊飯完了の音に反応するナオ。


カナリ腹減ってるって、
催促されたカンジだけど…


アタシは昔を思い出してた。

ー「咲陽の料理、大好きだから。

オレには家庭の味がなかったけど…
咲陽の味が、オレの家庭の味だから」ー



ナオの言葉に胸が締め付けられながら…

あの頃とは違う現実に…


"何がい?作ってやるよ"

その一言が、言いたくてたまんないのに、どーしても言えない。



そして、困惑するアタシに向けられたナオの視線。




なんでそんな瞳で見んだよ…



もう…ヤバイ…


自分の鼓動に押し潰されそうだ!



なのに…
追い打ちをかけるように、アタシに手を伸ばすナオ。


その指先が頬をかすめた瞬間…


身体中が激しく反応した!
と同時に、

♪♪♪♪♪〜


携帯の着信音で、我に返るアタシ達。



「咲陽?
今日ソッコー帰ってったけど、なんかあったのか?」

セージからの電話だった。


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