Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
ブルブルブル…

ケータイのバイブがなった。


「…どした…?」

「あ、時間見ただけだよ…」


セージと一緒だから、ナオから着信を誤魔化した。


こーゆー時のために、最近はバイブにしてる。


サイテーなのは…


わかってる。



だけどもう、止められないんだ…



メシを食いに行ってたアタシ達は、店を出て車に乗り込むと…


「咲陽…」

ふいに唇を重ねようとするセージ。


「ゴメン…
餃子食ったから…」

思わずかわす…


「いーかげんにしろよっ!!」

突然の怒鳴り声に、目を見張った。


一瞬驚いたけど…

すぐに当然だって、申し訳ない気持ちになった。



「なにがあったんだよ…!」

ハンドルに乗せた腕に顔を伏せて呟く…


「F(県)帰ってから、ずっと様子が変だった…

最近じゃ、俺をかわすよーになった…


一体…何がしてんだよ…っ!」

そう言って、辛そうな瞳で見つめる…



そんなセージに、心が痛んだ。


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