Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
ごめん、セージ…


ごめん…



中途半端な事して、ごめん…


辛い思いさせて、ごめん…


そして、ごめん…



アタシはセージを傷付ける。




だけどもう、限界なんだ…


「ごめん、セージ…

アタシやっぱり…


ナオの事、忘れられないんだ…」

泣く資格なんかないくせに、涙が込み上げてくる。



「…なんだよ、それ…

ふざけんなよ…


俺はただの身代わりだったのかっ!?」


「そーじゃねーよっ!

アタシだって必死に忘れようとしたんだ!

それに…

"尚を好きなままでいい"っつってくれたのはセージだろ…?」


「いつの話だよ…」

皮肉っぽく、鼻で笑った…

途端に、

「あれからどんだけ経ったと思ってんだよっ!!」

再び怒鳴り声をあげるセージ。


申し訳ないって思ってんのに…
そんなセージに反論するみたく…

くすぶってた不信の火が燃え上がる。


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