Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「つか、マユキこそ住むトコどーすんだよ?」


「あたしは、事務所に居住スペースがあるから、そこ使っていいって…」


「そっか…

じゃ…よかったよ…」

寂しそうなアタシに…


「ごめん、咲陽…
一緒に居れなくて…

でも、フツーの仕事初めてだからさ、
知ってるヤツが居た方が心強くて…

それに…
新しい場所の方が、ちゃんと気持ちを切り替えられそうで…」



マユキ…



そーだよな…

マユキにとっては、その方がいい。


「バーカ…
ガキじゃねーし、気にすんなよ!

それより、しっかり頑張れよ?」



マユキが少しでも救われんなら…

幸せに向かって、進んでんなら…


離れんのは嫌だけど、寂しいけど…



応援するよ。



「ん、ありがと…

将来的には事務も覚えてくつもりだから、その時は教えてくれる?」

瞳を潤ませて、そう微笑むマユキ。


「そん時はしっかりシゴいてやるよ」


泣くなよ?

アタシまで泣きそーだから…



笑顔で送り出したいんだ。


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