Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「引越し、手伝えなくて悪かったな」

セージは昨日、接待ゴルフだった。


「いーよ…業者に頼んでたから」

マユキの分だけ。

アタシのは、前もって少しずつホテルに運んでたから。


けど、マユキのおかげで住むトコ出来たから、すぐ移動しなきゃ…

つっても、家具とかはナオん家に置きっぱだから、大した荷物ないけど。



セージには、マユキが居なくなった事は話してない。(ただの引越し)

束縛が酷くなるからな…



「ふ〜ん…
その業者が尚なのか?」


「なに言ってんだよ…」

そんなふうにしか、考えらんないか…


「知らないとでも思ってんのか?

引越しって、
S公園にでも住むつもりかよ!?」


セージの言葉に凍りついた…


「アタシの事…

見張ってたのか…!?」


「バカにしてんなァッ!!」

大声で怒鳴りながら、デスク上の物を払い落とした。


「セ…ジ…

会社だろ…!?」


驚きながらも…
終業後とはいえ、誰が戻ってくるか分からない状況に、セージを制した。


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