Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
セージもそれにハッとして、強引にアタシの手を引き会社を後にした。


「どこ行く気だよ!」

ムリやり押し込まれた車の中で問いかけたけど、

無言のままのセージに、ホテルへと連れ込まれた。



「山本(現場監督)は、俺らのデートを見かけて、この関係を知ってる。
だから、慌てて報告してきたよ…

展望台でのことを」


部屋に入るなりの第一声に、焦りでテンパった…


「尚は関係ねぇとか言いながら…

そーやって影でコソコソ浮気してたのかっ!!」

声を荒げて、アタシをベッドに押し倒した。


馬乗りになって両手を塞ぎ、睨むように見つめるセージ。



なにも言い返せなかった…


「ごめん…

セージには申し訳ないと思ってる…

だけどもう解放してくれよ…

こんな気持ちのアタシと居たって意味ないだろ…?」



「ふざけんなァッッ!!」



頬に衝撃が走った…



そしてそれは心にも、激しい衝撃を与えた…




ヤバイ…!!

フラッシュバック…


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