Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
ー「いーから、甘えとけって」

「一途で、頑張り屋で、人を察する事が
出来るコで…
気がついたら、思いっきり惹かれてた」

「よーし、いい子だ!」

「なんかヨチヨチ歩く姿がさ、不器用だけど一生懸命頑張ってる咲陽みたいだ。
でもって、可愛いしな!」

「水槽に溶けてくみたいにキレイで…
捕まえたくなった」

「いーよ…
そんなの捻り潰すくらい、会社大きくしてヤルよ」ー




セージ…っ



セージとの思い出が心に広がる…




「ごめんな…セージ…」

歩み寄って、ぎゅっと抱き包んだ。


「違うんだ…
今のは…体調が悪かっただけで…

けどさ、思い出したよ…

セージとの楽しかった日々を…」


泣き崩れてたセージが、顔を上げて切なそうにアタシを見つめる…



「セージの側に居る…」

その頬に触れて、微笑んだ…



愛されてると思ってたのに切り捨てられる
その辛さが痛いほど解るから…


セージと別れられない。




これでいんだ。


だって…
ナオを守る事にも繋がるから。


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