Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「…

だったら離れろよ」

「…なんでそーなんだよ?」


リュウは大きくため息をついた。

「オマエさァ…

立ち直らせてぇんなら、ちゃんと勉強しろよ!

オマエのやってる事、逆効果だから…」


「そーなのか!?」

「その証拠にエスカレートしてんじゃねーのか?」


確かにそーだ…!


「俺ん妹が被害にあってたから解んだ…


「マジか!?
つか、妹居たんだな?」

「今更かよ」


どーりで面倒見いーワケだ。



リュウの話によると…

立ち直らせるには、離れたり別れたりして、本人に更生を自覚させんのが1番らしい。

つか基本、アタシに出来んのはそれだけらしい。


だけどそれって、見捨てるみたいだし…

傷付けといて、自分だけ逃げるみたいだ…



「なぁ、サヤ…」

一緒に応接スペースに座ったアタシの髪を、そっと撫で始める…

「痛かっただろ?

…怖くなかったか?」



優しい声とその言葉が心をほどいた…


「……っっ!」

溜まってた心の涙が溢れてく…



「ほんと…

心配させるオンナだよな」

撫でながら、なだめるように微笑むリュウ。


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