Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「つーかサヤってH(県)人?」

「いや…F(県)人」

「えっ!?
尚さんと一緒だったのか!?」

「今更かよ」



念のため遠くにいた方がいいって、
リュウのアドバイスと強い説得で…

明日からF(県)に帰る事になった。


最高のダチの言う事だから…
ちゃんと聞こうと思った。



「わりィ、遅くなった…
送ってやるよ。

つか急いでるっつーのは、やっぱ嘘だったんだな?」


「…

余計な誤解とか避けたかったからな…

だから送んなくていーよ」


「バ〜カ、
ダチとして守ってやっから、
(誠治に)ビビってんなよ」


「そーじゃねーよ…
セージの事、更に不安にさせれねーし、

リュウが恨まれんのもヤだからな…」


リュウは一瞬驚いた顔をした後、呆れ顔で呟いた。

「サヤって惑わすオンナだよな…」

「なにがだよ?」


「うっせ、
大事なダチだから、強制的に"送り"な?

ほら、さっさと戸締まりして来いよ!」



あーも、リュウって…!


でも、アタシも…

最高で大事なダチだと思うよ。


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